こく(名詞)

大言海
辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ( 形容詞「こい(濃)」の連用形の名詞化したものか。また、「こく(酷)①」からとも ) 酒などの、深みのある濃厚なうまみ。また比喩的に、文章や話などの深みのある趣。 骨ぬすみ(1899)〈広津柳浪〉四「佳酒(ええ)どこぢゃない、壜詰の正宗と同一品(ひとつもん)だから、こくがあるんぢゃ」
思想と風俗(1936)〈戸坂潤〉文学、モラル及風俗「多少コクのありさうな哲学になればなるほど」
広辞苑 名詞 ①(本来、中国で穀物の熟したことをあらわしたところから)酒などの深みのある濃い味わい。 「―がある」
②むごいこと。ひどいこと。 「酷な練習」

「酷」の字の原義がこの語の意味と近く、味を深さなどを指すため、和語の()と暗合。日本においても「酷」は古くから「(きび)しい」の意味で用いられ、比較的新しいこの語が今になって「酷」の字の原義で用いられるようになったというのは少々疑問。

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附箋:名称 名詞 大和支那

最終更新:2024年07月14日 20:38