こし(越イ)

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日本国語大辞典 名詞 [ 一 ] 北陸地方の古称。のちに、越前・越中(さらにのちに、ここから能登が分離)・越後に分かれた。現在の福井・石川・富山・新潟の諸県にあたる。越の国。越の道。 古事記(712)上・歌謡「とほとほし故志(コシ)のくにに賢(さか)し女(め)を有りと聞かして」 越・高志・古志
[ 二 ] ( 古志 ) 新潟県の中央部にあった郡。新潟平野南方、和田川の流域を占めた。中世、信濃川を境として東西に分割され、西側に三島(さんとう)郡を分立。 延喜式(927)二二「北陸道〈略〉越後国上〈管〉〈頸城・古志〈略〉〉」
広辞苑 名詞 こしのくに(越の国)」に同じ。 越・高志
大言海 名詞 〔山ヲ越す義、近江國、高島郡ノ北境、(アラ)()山ヲ越セバ、 道口 (ミチノクチ)村アリ、 越道口 (コシノミチノクチ)(越前)ナリ、萬葉集、四 十四 ()カザル君ヲ、 山越 (ヤマゴシ)ニオキテ」久安百首、冬「初深雪、降リニケラシナ、あらち山、越ノ旅人、橇ニ乘ルマデ」〕
北陸道 (ホクロクダウ)ノ舊稱。此道ヲ、 越路 (コシヂ)ト云ヒ、發語ヲ冠ラセテ、みこしぢト云ヒ、又、くにがのみちトモ云フ。
古事記、上 三十八 高志 (コシノ)國」
同、中(崇神) 廿八 高志 (コシノ)道」
景行紀、四十年十月「(コシノ)國」
萬葉集、十八 廿九 「深雪降ル、 古之 (コシ)ニ下リキ」
日本紀纂疏「有坂、名 角鹿 (ツヌガ)、踰此入國、故曰越國」(角鹿ハ、 敦賀 (ツルガ)ナリ)

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附箋:名詞 国名

最終更新:2024年07月20日 19:57