こぞ

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ① 昨年。去年。《 季語・新年 》 日本書紀(720)皇極元年二月(岩崎本室町時代訓)「去年(コソ)の十一月に大(たい)佐平智積(ちしゅく)卒(みまか)りぬ」
古今和歌集(905‐914)春上・一「年の内に春は来にけり一年(ひととせ)をこぞとやいはんことしとやいはん〈在原元方〉」
② 昨夜。ゆうべきそ。一説に、今夜。 古事記(712)下・歌謡「下泣きに 我が泣く妻を 許存(コゾ)こそは 安く肌触れ」
広辞苑 名詞 ①去年。昨年。〈[季]新年〉。 万葉集8「―の春い()じて植ゑしわがやどの」
②今夜。一説に、昨夜。 古事記下「下泣きに我が泣く妻を―こそはやすく肌触れ」
大言海 名詞 〔去年、又、昨夜ヲ、こぞト云ヒ、昨日ヲ、きそ、又、きすト云フハ、()し年、()し日、()し夜(()シ方、()シ方)ヲ下略シテ、連體形ヲ名詞ニ用ヰルナラム、し、す、そ、相、通ズ(えみじ、えびす、えぞ。あしこ、あそこ、あすこ)然シテ、こぞ、きそ、きす、共ニ、(ヒロ)ク過去ヲ稱スル語ナルガ、去年ニモ、昨夜ニモ、用ヰラレシナルベシ、漢語ニ、前日ヲ、疇昔ト云フガ如キカ〕
(一)()(トシ)ノ前ノ年。 去年 (キヨネン) 昨年 (サクネン)。沖繩ニテ、くず。
萬葉集、八 十四 去年 (コゾ)ノ春、イコジテ植ヱシ、我ガ宿ノ、若木ノ梅ハ、花咲キニケリ」
同、十八 三十一 許序 (コゾ)ノ秋、逢ヒ見シママニ、今日見レバ、(オモ)ヤ珍シ、 都方 (ミヤコガタ)人」
去年
(二)キスノヨ。ヨベ昨夜 允恭紀、廿三年三月、木梨輕皇子、輕大郞皇女ト通ジタマヒテ、御長歌「下泣キニ、我ガ泣ク妻、云云、 (コゾ)コソ、(ヤス) 肌觸 (ハダフ)レ」釋紀「私說曰、去、如 與倍古曾 (ヨベコソ)」(古事記、下(允恭) 廿 許存 (コゾ)コソハ、ヤスク波陀布禮」)

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附箋:名詞 天文

最終更新:2024年07月21日 17:05