こち(鯒)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 コチ科の海魚。全長五〇センチメートルに達する。体は細長く、上下に著しく扁平。頭部が大きく尾部は細い。体色は背面が褐色の地に灰褐色の小斑点が散在し、腹面は白い。沿岸の砂地にもぐって生活し、エビ、カニなどを捕食。本州中部以南からインド洋まで分布。食用となり、夏に美味。近縁種のメゴチ、イネゴチなどを含めていうこともある。まごち。《 季語・夏 》 〔続草庵集(1366頃)〕 鯒・牛尾魚
広辞苑 名詞 コチ科の海魚の総称、また、その一種。全長約50センチメートル。上下に押しつぶれたような体形で、頭は大きく、多くの骨質隆起やとげがある。口は大きく、尾部は細い。暖海性で、南日本の砂底にすむ。夏に美味。牛尾魚。〈[季]夏〉 鯒・鮲
大言海 名詞 〔形、(コツ)ニ似タリト云フ說アレド、イカガ〕
魚ノ名、大ナルハ、一二尺、小サキモノモ、寸餘アリ、身、左右ニ扁ク、頭、大キク、口、橫ニ闊ク、下脣、出デ、體ノ下部、尾ニ到ルニ隨ヒテ、細ソリテ、長シ、鱗、細カク、背、灰色ニシテ、腹、黃白ナリ。牛尾魚
草庵集(南北朝、頓阿)魚ノ名、(トヲ)「雨フリテ、川モ水マス、アチこちニ、フナ人戀ヒシ、越サバサハラム」
林逸節用集(文明)生類「(コチ)

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最終更新:2024年07月27日 15:51