辞書 | 品詞 | 解説 | 例文 | 漢字 |
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日本国語大辞典 | 名詞 |
( 「こと(事)」と同語源 ) ① 話したり語ったりすること。言語行為。特に表現する行為をさしていう。 |
日本書紀(720)皇極三年・歌謡「はろばろに 渠騰(コト)そ聞こゆる 島の藪原(やぶはら)」 | 言・辞・詞 |
② 表現された内容。 | 古事記(712)下・歌謡「八田(やた)の 一本菅(ひともとすげ)は 子持たず 立ちか荒れなむ あたら菅原 許登(コト)をこそ 菅原(すげはら)と言はめ あたら清(すが)し女(め)」 | |||
③ 言語。ことば。 | 土左日記(935頃)承平五年一月二〇日「唐(もろこし)とこの国とはこと異(こと)なるものなれど」 | |||
④ 特に、うわさ、評判、便り、詩歌、記録など。 | 万葉集(8C後)一二・三〇七八「波の共(むた)靡く玉藻の片思ひに我が思ふ人の言の繁けく」 | |||
[語誌]古く、「こと」は「言(こと)」をも「事(こと)」をも表わすとされるが、これは一語に両義があるということではなく、「事」は「言」に表われたとき初めて知覚されるという古代人的発想に基づくもの。時代とともに「言」「事」の意味分化がすすみ、平安時代以降、「言」の意には「ことのは」「ことば」が多く用いられるようになる。→ことば・ことのは | ||||
広辞苑 | 名詞 |
(「事」と同源) ①ことば。 |
万葉集14「人皆の―は絶ゆとも」 | 言 |
②口に出して言うこと。ものいい。 | 万葉集15「旅といへば―にそやすき」 | |||
③他人のうわさ。評判。 |
万葉集4「 |
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④和歌。 | 土佐日記「この歌は常にせぬ人の―なり」 | |||
大言海 | 名詞 |
〔 モノイヒ。常ニ多ク、ことばト云フ、其條ノ(一)ヲ見ヨ。 |
神代紀、上
四
「如 同卷 六 「婦人之 古事記、上 三十九 長歌「 |
言・辭 |
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