こむ(澇・浸)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 自動詞 水が入りこむ。水びたしになる。こみ入る。しみこむ。多く田についていう。 日本書紀(720)安閑元年七月辛巳(寛文版訓)「此の田は天(ひて)り旱するに漑(水まか)せ難く水潦(いさら水)するに浸(コミ)易し」 浸・澇
広辞苑 自動詞 水びたしになる。 安閑紀「此の田は…―・み易し」 澇む
大言海 自動詞 〔込むニ同ジ、込み入ル意、倭訓栞、こみ「日本紀ニ、浸字、澇字、ナドヲ()メリ、水ノこむト云フ、是レナリ」廣韻「(ラウ)、與(ラウ)同、淹也」集韻「淹、(ヒタル)也」〕
水、入リ(ヒタ)ル。流レ込ム。但シ、專ラ、田地ノ浸水ニ就キテ云ヘル語ナルガ如シ。(澇ノ條ヲモ參見セヨ)
安閑紀、元年七月「此田者、天旱難溉、水潦(ヤスシ)(コミ)、費功極多、收獲甚少」
後紀、五、延曆十五年八月「筑後國、澇、詔、令賑恤」(澇ハ、こむト訓ズベシ)
應神紀、二年三月「 澇來田 (コミクタノ)皇女」
澇・浸
動詞活用表
未然形 こま ず、ゆ、る、む、じ、す、しむ、まほし
連用形 こみ たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 こむ べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 こむ も、かも、こと、とき
已然形 こめ ども
命令形 こめ

検索用附箋:自動詞四段

附箋:四段 自動詞

最終更新:2024年08月04日 19:56