こる(懲)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 自動詞 失敗や過失による痛手、衝撃で、二度とやるまいと思う。苦い経験から、もうやるまいと思う。 万葉集(8C後)三・三八四「吾がやどにからあゐ蒔(ま)きおほし干れぬれど懲(こり)ずてまたも蒔かむとそ思ふ」
滑稽本・浮世風呂(1809‐13)二「ひょっと余所(よそ)のお子さまが云告(いっつけ)にお出なすったら、我子をこりるほど折檻する事さ」
広辞苑 自動詞 ひどい目に会って二度とすまいと思う。 万葉集11「(おも)忘れだにもえすやと()にぎりて打てども―・りず恋と云ふ(やつこ)」。
「―・りずにまた株に手を出す」
大言海 自動詞 深ク、 失敗 (シクジリ)ヲ悔ユ。 萬葉集、三 三十八 「我ガ宿ニ、 韓藍 (カラアヰ)蒔キ(オホ)シ、枯レヌレド、()(コリ)テ又モ、蒔カムトゾ思フ」
源、二、帚木 十八 「イカデ、こるバカリノワザシテ、云云、我レニ從フ心ナラバ、思ヒこりナムト思ヒ」
動詞活用表
未然形 こり ず、らゆ、らる、む、じ、さす、しむ、まほし
連用形 こり たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 こる べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 こるる も、かも、こと、とき
已然形 こるれ ども
命令形 こりよ

検索用附箋:自動詞上二段

附箋:上二段 自動詞

最終更新:2024年08月11日 16:45