ち(血)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ① 動物の血管内を循環する体液。脊椎動物ではヘモグロビンを含むため赤く見える。ちしお。血液。 ※古事記(712)上「爾に其の御刀の前に着ける血(ち)走りて湯津石村に就きて」
※宇津保(970‐999頃)春日詣「散り落つる花弁(はなびら)に、爪(つま)もとよりちをさしあやして、かく書きつく」
② 同一の先祖につながる関係。血族の関係。血統。血縁。血筋。 ※修禅寺物語(1911)〈岡本綺堂〉一「母御の血筋をつたへし為、血は争はれぬものでござりまするな」
③ 人間が有する感情や、暖かい思いやり。
④ 「ちのみち(血道)」の略。 ※妻(1908‐09)〈田山花袋〉三八「お前じっとしてお出でよ、血にさはるとわるいよ」
広辞苑 名詞 ①血液。 古事記上「其の(おろち)を切り(はふ)りたまひしかば、肥河―に()りて流れき」。
「―を流す」
②血筋。血統。 「―のつながり」
③比喩的に、人間らしい感情や血気・活力。
④「血の道」の略。
大言海 名詞 〔とりノ約、刺シテ取るノ意、()ニ通ズルカ〕
(一)動物ノ體中ニ在リテ、常ニ心臟ヨリ動脈、靜脈ニ通ジ、全身ヲ循環運行スル紅ナル液ノ名。生活ヲ保ツニ大切ナルモノナリ。人、獸、鳥、等ニアリテハ溫ニシテ、魚ナルハ冷ナリ。但シ、蟲ニハ血ナキモアリ。
倭名抄、三肌肉類「血、知、肉中赤汁也」
神代紀、上 十二 「劒刃 垂血 (シタタルチ)
(二)病ノ名。ちのみち(血道)ニ同ジ。 韓非子、和氏篇「和乃抱其璞、而哭於楚山之下三日三夜、淚盡而繼之以血」
禮記、檀弓、上篇「高子皐之執親之喪也、泣血三年、未嘗見 一レ 齒」注「言泣無聲如血出

検索用附箋:名詞物品

附箋:名詞 物品

最終更新:2023年07月02日 09:30