さば(鯖)

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日本国語大辞典 名詞 ① サバ科の海魚。全長約五〇センチメートルに達する。体形は美しい紡錘形。背部は青緑色で不規則な黒い波状紋があり、腹面は銀白色。群れをなして回游し小魚や小形のエビ、カニを食べる。日本各地の沿岸に分布。重要な食用魚で、すし種、塩焼きなどにするほか、干物や缶詰めにもする。秋が旬(しゅん)で、秋サバと呼ばれる。近似種で、体形・外観ともにサバ(ホンサバ)に似ているが体高がやや低く腹面に多くの小黒点のあるゴマサバを含めてもいう。和名ほんさば。まさば。ひらさば。《 季語・夏 》 出雲風土記(733)秋鹿「凡て、北の海に在るところの雑(くさぐさ)の物は、鮐、沙魚、佐波(サバ)、烏賊」
俳諧・茶のさうし(1699)「これのみは俗もわびしや鯖の盆〈路通〉」
② 「さばよみ(鯖読)」の略。
広辞苑 名詞 サバ科サバ属の硬骨魚の総称。マサバ・ゴマサバ・グルクマがある。特にマサバのこと。食用。青魚。青花魚。〈[季]夏〉。 出雲風土記「(ふぐ) 沙魚 (さめ)・―・ 烏賊 (いか)
大言海 名詞 小齒 (サバ)ノ義、さばの魚ト云フガ、成語ナリ、其齒、細小ナリ((サメ)モ、 小眼 (サメ)(サハラ)モ、()(ハラ))日本釋名(元祿)中、鯖「さばハ、 小齒 (サバ)也、さハ、ササヤカノ意、小也、此魚、 他魚 (コトウヲ)ニ變リテ、齒、小也」あをさばト云フハ、色、靑ケレバナリ、鯖ハ、靑魚ノ合字〕
さばのう()。あ()さば。海魚ノ名、夏ヲ盛リトス。形、 紡錘 (ツム)ノ狀ニシテ、長シ、鱗、甚ダ細カク、色、靑シ、背、眞靑ニシテ、中ニ、 蒼黑 (アヲグロ)キ虎斑アリ、齒ハ、細小ニシテ、密生ス、身長、五七寸ヨリ、一尺四五寸ニ至ル、尾ハ、 杈首 (サス)ノ形ヲナス、尾ノ邊ニ、相、對シテ、(トゲ)ノ如キ鰭アリ。靑花魚
出雲風土記、秋鹿郡、北海所在雜物「(サメ) 佐波 (サバ) 烏賊 (イカ)
康賴本草、下 三十八 「靑魚、佐波乃宇乎」
本草和名、下 廿五 「鯖、佐波」
倭名抄、十九「鯖、阿乎佐波」

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最終更新:2024年09月15日 19:52