さば(然則)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 接続詞 先行の事柄の結果として、後行の事柄が起こることを示す。それならば。それでは。さらば 平中物語(965頃)二五「男、志賀へなん詣づると言ひければ、やがて、さば、もろともに。ここにも、さなむとて、行きける」
[補注]「さらば」「されば」の変化した語といわれるが、また、副詞「さ(然)」に助詞「は」の付いた「さは」とする考え方もある。
広辞苑 接続詞 それならば。 枕草子319「枕にこそは侍らめと申ししかば、―得てよとて賜はせたりしを」
大言海 接続詞 ()らばノ約、 韓藍 (カラアヰ)、からゐ〕
(シカ)ラバ。ソレナラバ。サラバ
拾遺集、七、 物名 (モノノナ)、さばこの御湯「()カズシテ、別ルル人ノ、住ム里ハ、さばコノ見ユル、山ノアナタカ」(今、 三箱 (サバコ)ト云フ、磐城國、石城郡、湯本溫泉ナリ)
同、十五、戀、五「忘ルルカ、イザさば我レモ、忘レナム、人ニ從フ、心トナラバ」
枕草子、六、五十段「御迎ヘニ、女房、東宮ノナドモ參リテ、()クトソソノカシ聞ユ、(皇后ノ御詞)マヅ、さば、彼君、渡シ聞エタマヒテ、ト宣ハスレバ」
新古今集、九、別「コレヤさば、雲ノはたてニ、織ルト聞ク、裁ツコト知ラヌ、天ノ羽衣」
然則

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最終更新:2024年09月15日 17:52