ざね

大言海
辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 接尾辞 「さね(実)」の変化した語。
① 根本のもの、原物の意を表わす。
古事記(712)上「先に生れし三柱の女子(をみなご)は物実(ざね)汝(いまし)が物に因りて成れり。故(かれ)、乃ち汝が子ぞ」
② まさしく実体そのものであることを表わす。 日本書紀(720)景行四〇年一〇月(北野本南北朝期訓)「爰(ここ)に日本武尊、主神化虵(かみサネなれるをろち)と云ことを知りたまはずして謂(のたま)て」
③ ある語について、その中の主たるものである意を表わす。 伊勢物語(10C前)一〇一「うへにありける左中弁藤原の良近といふをなむ、まらうどさねにて、その日はあるじまうけしたりける」
広辞苑 接尾辞 (「さね(核)」から)
①根本の物、原物の意を表す。
古事記上「()れし五柱の男子は物―()が物に因りて成れり」
②まさしくそのものである意を表す。 正身 (そうじみ) 景行紀「日本武尊、 主神 (かむざね)の蛇に()れるを知らずして」
③その中の主となるものを表す。 伊勢物語「使―とある人なれば」

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最終更新:2024年09月29日 14:37