ざり(助動詞)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 連語 ( 係助詞「ぞ」に動詞「あり」の付いた「ぞあり」の変化したもの ) …がある。…である。 土左日記(935頃)承平五年一月八日「照る月の流るる見れば天の川いづるみなとは海にざりける」
[補注]平安時代の和歌などに、多く「にざりける」の形で用いられる。
広辞苑 係助詞ゾに動詞アリの付いたゾアリの約。 土佐日記「天の川出づるみなとは海に―ける」
大言海 助動詞 助辭 (テニヲハ)ノぞト、動詞ノありト、(ツヅマ)レル語。 古今集、四、秋、上「 茅蜩 (ヒグラシ)ノ、鳴キツル(ナベ)ニ、日ハ暮レヌト、思フハ山ノ、蔭ニざりケリ」
貫之集、三「山深キ、宿ニシアレバ、(アレド)年每ニ、花ノ心ハ、淺クざりケル」
同、四「降ル雪ニ、色シ(マガ)ヘバ、打チツケニ、梅ヲ見ルサヘ、寒クざりケル」
同、八「 幾多 (アマタ)ニハ、縫ヒ重ネネド、唐衣、思フ心ハ、千重ニざりケル」

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最終更新:2024年09月29日 16:21