しこ(醜)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ① ( 特に人について ) 強く恐ろしいこと。強く頑丈なこと。「古事記‐上」の「大国主神。亦の名は大穴牟遅神〈略〉と謂ひ、亦の名は葦原色許男神(あしはらシコをのかみ)〈略〉と謂ひ」に見える「葦原色許男」の「色許」は、神名の一部として用いられた例。
② 醜悪なこと。けがらわしいこと。多く、接頭語的、または「しこの」「しこつ」の形で、ののしったりへりくだったりする場合に用いられる。「醜女(しこめ)」「醜草(しこぐさ)」「醜手(しこて)」「醜(しこ)ほととぎす」「醜屋(しこや)」「醜(しこ)つ翁(おきな)」「醜(しこ)の御楯(みたて)」など。
広辞苑 名詞 ①強く頑丈なこと。 古事記上「大国主神。亦の名は…葦原―男神」 醜・鬼
②頑迷なこと。醜悪なこと。憎みののしったり卑下したりする場合に用いる。 万葉集20「―の 御楯 (みたて)
大言海 名詞 〔又、しきトモ云フ〕
(一) 醜惡 (ミニク)キモノヲ、(ニク)ミ罵ル語。
孝德紀、大化五年三月「高田醜(此、云之渠)雄」
萬葉集、二 十五 丈夫 (マスラヲ)ヤ、片戀セムト、歎ケドモ、(シコ) 益卜雄 (マスラヲ)、ナホ戀ヒニケリ」
同、八 三十 長歌「吾ガ()ルモノヲ、ウレタキヤ、志許 霍公鳥 (ホトトギス)、曉ノ、(ウラ)悲シキニ」
同、二十 廿四 萱草 (ワスレグサ)、垣モ(シゲミ)ニ、植ヱタレド、(シコ)(醜)ノ志許草、猶戀ヒニケリ」
同、十七 四十五 長歌「思ヒ誇リテ、笑マヒツツ、渡ルアヒダニ、タフレタル、之許ツ翁ノ、コトダニモ」
()() 夷等 (エミシラ)
(二)又、自ラ謙リテ、稱スル語。 萬葉集、廿 廿八 「今日ヨリハ、顧ミナクテ、大君ノ、之許ノ御楯ト、出立ツ我レハ」

検索用附箋:名詞形容

附箋:名詞 形容

最終更新:2024年10月06日 18:01