しづ(賤)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 いやしいこと。いやしい者。身分の低い者。 曾丹集(11C初か)「あやめ草しづのさはかまぬれぬれも時にあふとぞ思ふべらなる」
浮世草子・武道伝来記(1687)二「様々身をもだへ、賤(シヅ)さへ笑ふも恥ずして」
代名詞 ( [ 一 ]からか ) 自称。わたくしめ。しずが。近世、幇間や色男などの用いた語。 仮名草子・薄雪物語(1632)下「見そめしよりしづが心をつくしぶね、こがれしことも今ははや」
[語誌]上代に見られる「しづえ(下枝)」など、下を表わす語「し(下)」に由来する。「づ」が古くから濁音であったかどうかは定かではないが、「日葡辞書」の「Xizzu(シヅ)」により中世末期には濁音であったことがわかる。近世には自称として用いられた。
広辞苑 名詞 いやしいこと。身分の低い者。 「―が()」「―の庵」「―の()
代名詞 自分を卑下していう称。わたくしめ。近世、幇間などが用いた。 浄瑠璃、淀鯉出世滝徳「―も昔は恋を磨き」
大言海 名詞 (シタ)ノ意〕
イヤシキコト。イヤシキ者。
堀河百首、夏「賤ガ()
千載集、三、夏「賤ガ伏屋」
同「賤ノ庵」
夫木抄、十一「賤ノ()
源、四、夕顏 十八 「しづノ()

検索用附箋:名詞名称形容
検索用附箋:代名詞一人称

附箋:一人称 代名詞 名称 名詞 形容

最終更新:2024年10月12日 21:35