しづ(倭文)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ( 古くは「しつ」 ) 古代の織物の一種。梶木(かじのき)、麻などで筋や格子を織り出したもの。荒妙(あらたえ)。しずおり。しずぬの。 万葉集(8C後)一七・四〇一一「ちはやぶる 神の社に 照る鏡 之都(シツ)に取り添へ 乞ひ祈みて 吾(あ)が待つ時に」 倭文
広辞苑 名詞 (奈良時代にはシツと清音)古代の織物の一種。(かじ)・麻などの(よこいと)を青・赤などで染め、乱れ模様に織ったもの。あやぬの。しずはた。しずり。しずぬの。倭文織。 万葉集17「神のやしろに照る鏡―に取り添へ乞ひのみて」 倭文
大言海 名詞 (シヅ)むノ語根、(シヅ)ノ義ナリト云フ、或ハ云フ、(スヂ)ノ轉ナリト〕
古ヘノ織物ノ名、 𣑥 (タヘ)、麻、苧、等、其(ヌキ)ヲ、靑、赤ナドニ染メテ、亂レタルヤウノ(アヤ)ニ織リナスモノト云フ。シヅオリ。シヅリ。シドリ。シヅ(ハタ) 文布 (アヤヌノ)
伊勢物語、三、十二段「しづノ 苧環 (ヲダマキ)
萬葉集、十七 四十六 長歌「神ノ社ニ、照ル鏡、 之都 (シヅ)ニ取リ添ヘ、乞ヒ()ミテ」
武烈卽位前紀「大君ノ、御帶ノ之都機、結ビ垂リ」
伊勢集「しづ機ノ、 經緯 (タテヌキ)亂ル、思ヒセマシヤ」
後撰集、十四、戀、六「しづ機ニ、ヘツル程ナリ、白絲ノ、斷エヌル身トハ、思ハザラナム」
「しづ(ヌサ)
倭文

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最終更新:2024年10月12日 21:38