しほ(入)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 接尾辞 色を染めたりする時に、染料などに浸す度数を数えるのに用いる。古く、酒の醸造のとき、醸(か)む程度などにもいう。 古事記(712)上「汝等は、八塩(しほ)折の酒を醸(か)み、亦(また)垣を作り廻(もとほ)し」
広辞苑 物を染め汁にひたす度数を数える語。 古今和歌集春「ときはなる松の緑も春くれば今ひと―の色まさりけり」。
()―の衣」
大言海 接尾辞 〔汐合ノ意ニテ、染ムル淺深ノ程合ニ寄セテ云フ語カト云フ、或ハ、(シホ)る意ニテ、酒ヲ造リ、色ヲ染ムル汁ノ義カト云フ〕
浸シテ染ムル度ヲ數フルニ云フ語。
萬葉集、十九 十二 長歌「紅ノ、 八鹽 (ヤシホ)ニ染メテ、オコセタル、衣ノ裾モ、通リテ濡レヌ」
伊勢集「波ニノミ、(ヒタ)レル松ノ、深綠、幾しほトカハ、知ルベカルラム」
堀河百首、春、董菜「箱根山、薄紫ノ、壺スミレ、二しほ三しほ、誰レカ染メケン」
字類抄「入、シホ」
(ハツ)しほ」(ヒト)しほ」()しほ」

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最終更新:2024年10月14日 22:37