しみ(染)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ( 動詞「しむ(染)」の連用形の名詞化 )
① 色、香りなどのしみこむこと。また、染(そ)めたりして彩色すること。また、そのもの。
草根集(1473頃)八「しみふかく人のとめても枕香をこがるるむねにおきあかしつつ」
② 液などが部分的にしみついて汚れること。また、その部分。転じて、精神的な傷、汚れ。また、業績、経歴などの不名誉な、あるいは好ましくない点。汚点(おてん)。 滑稽本・四十八癖(1812‐18)三「ハテ胴裏はしみが有ても貪着はねえ」
あらくれ(1915)〈徳田秋声〉三「自分の幸福にさへ黒い汚点(シミ)が出来たやうに思はれた」
③ しみじみとした持ち味。 申楽談儀(1430)能書く様、その一「石河の女郎の能は、十番を一通りして、中年寄りて元雅すべき能也。千方も、年寄りて、しみ出で来てすべし」
④ 人の皮膚に生じる、褐色の比較的境界がはっきりしている色素沈着斑。内分泌や肝臓機能の障害によることが多い。肝斑(かんぱん)の俗称。 雁の寺(1961)〈水上勉〉一「頬や掌に斑点(シミ)のできはじめるのはこの年ごろからであるから」
広辞苑 名詞 (シムの連用形から)
①色や香りがしみこむこと。また、しみこませて色や香りをつけること。また、そうしたもの。
神功紀「 五色 (いつくさ) 綵絹 (しみのきぬ)」。
源氏物語夕顔「もてならしたる移り香、いと―深う」
染み
②染み汚れること。また、その部分。汚点。 「―がつく」「インクの―」
③(「肝斑」とも書く)皮膚に現れる茶褐色ないし濃褐色の平面的斑紋。 「―、そばかす」
大言海 名詞 (一)()ムコト。 源、四、夕顏()テ馴ラシタル移リ香、イトしみ深う、ナツカシウテ」
(二)物ノ、染ミテ、(ヨゴ)レタルトコロ。汚染 汚點 古今集、十三、戀、三「笹ノ葉ニ、置ク初霜ノ、夜ヲ寒ミ、しみ((シミ)ニカク)ハ附クトモ、色ニ出デメヤ」
「衣ノしみ」疊ノしみ」

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最終更新:2024年10月19日 19:52