しめ(鴲)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 アトリ科の鳥。全長約一八センチメートル。スズメより大きく、くちばしが太い。体の上面は褐色で下面は淡い。翼は光沢ある青黒色で白斑がある。目とくちばしの周囲およびのどは黒色。首の周囲は灰色で、雄の頭部は赤茶色。ユーラシア大陸の温帯に広く分布し、日本では北海道で繁殖。冬は本州以南へ渡り、山のふもとの雑木林で、主に木の実の核を食べる。しめどり。ひめ。《 季語・秋 》 〔十巻本和名抄(934頃)〕
広辞苑 名詞 スズメ目アトリ科の鳥。小形で、ヒバリぐらい。(くちばし)が太く頭が大きい。背は暗褐色。風切羽は光沢ある黒色で、白斑がある。喉は黒色、下面は淡黄色。ユーラシア大陸北部に分布し、日本では北海道で繁殖。秋、本州以南に渡来。蠟嘴。〈[季]秋〉。 〈倭名類聚鈔7〉
大言海 名詞 〔鳴ク聲ヲ名トス〕
小鳥ノ名、まめま()しニ似テ、稍、大キク、頭、腹、黃白ニシテ、黃ナル班アリ、觜、太ク短ク、白クシテ、力アリ、背、尾ハ、紫ニシテ、翼ノ上下、黑クシテ、白羽ヲ挾ム、脚ハ、淡黃ナリ。蠟嘴鳥
倭名抄、十八 十五 羽族名「鴲、之女、鳹、比米」
名義抄「鴲、ヒメ、シメ」萬葉集、一長歌、左註「宮前、云云、二樹、 斑鳩 (イカルガ)、此米、二鳥、大集」
同、十三長歌「中ツ枝ニ、斑鳩懸ケ、下ツ枝ニ、此米ヲ懸ケ」(しめ、訛シテ、しュめ、其喙、いかるがト、略、同ジ)
伊豫國風土記「有 椹與 (ムクノキ) 臣木 (オミノキ)、於其上(ヰキ) 鵤與 (イカルガ)此米鳥

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最終更新:2024年10月20日 20:47