すく(食)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 他動詞 食う。食べる。特に、水などで食物を口に流し込む。 日本書紀(720)皇極四年六月(岩崎本平安中期訓)「子麻呂等、水を以て送飯(いひスク)」
広辞苑 他動詞 食う。飲む。薬を服するときのように、水などで口に流しこむ。 宇津保物語貴宮「木の実・松の葉を―・きて、六時()なく行ひて」。
源氏物語若紫「さるべきもの作りて、―・かせ奉り」
食く
大言海 他動詞 〔好きテ食フ意カ、物ヲ喉ニ透し通ス意カ〕
進ミ食フ。クラフハムタブ
皇極紀、四年六月「以(スクニ)飯、恐而反吐」
字類抄「糝、スク、吞也」
宇津保物語、貴宮 十六 「穀ヲ斷チ、鹽、斷チテ、 木實 (コノミ)、松ノ葉ヲすきテ」
同、嵯峨院 八十九 「先ヅ、湯參レトテ、云云、物取リテ、すかセ給ヘバ、エすかセ給ハズ、云云、物一口ト勸メ奉リ給ヘバ、すき給ヒツ」
源、五、若紫「サルベキ物作リテ、すかセ奉ル」
曾我物語、五、巢父許由事「首陽山ニ入リ、蕨ヲ折リテすきケルト、申傳ヘサブラヒケリ」
播磨風土記「 宍禾 (シサハ)郡、安師里、本名、須加里、大神喰於此處、故曰須加
動詞活用表
未然形 すか ず、ゆ、る、む、じ、す、しむ、まほし
連用形 すき たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 すく べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 すく も、かも、こと、とき
已然形 すけ ども
命令形 すけ

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附箋:他動詞 四段

最終更新:2024年11月04日 19:11