すく(助)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 他動詞 たすける。手伝う。手をかす。 古事記(712)中・歌謡「木の間よも い行き目守(まも)らひ 戦へば 我はや飢(ゑ)ぬ 島つ鳥 鵜飼が伴(とも) 今須気(スケ)に来ね」
歌舞伎年代記(1811‐15)八「どふぞ貴さま太義ながら来年一っぱい又役者になって。助(スケ)ては呉(くれ)まいか」
暗夜行路(1921‐37)〈志賀直哉〉二「自分は只(ただ)、それを助(ス)けるだけでいいのだといふやうな話をした」
② 酒の席で、さされた杯の酒を飲めないでいる人の杯を手伝って飲む。杯のあいをする。中飲(なかのみ)をする。 酌之次第(1592)「中のみと云事〈略〉はじめ一つきこしめし候て、二つめをすけ参らせ候也」
③ 費用の一部を負担する。 滑稽本・古朽木(1780)三「表向の払十両程を親仁にすけさせ、跡五十両さっぱりと払を済し」
④ 物が傾いたり、倒れたりしないように下敷を置く。物を支えるために何か下に置く。 日葡辞書(1603‐04)「ハンダイノ ヒクイ カタニ イタヲ suqei(スケイ)〈訳〉食卓の低い方の下に板を入れよ」
広辞苑 他動詞 たすける。手伝う。 三河物語「其時、内前殿―・けさせ給はば」 助く
大言海 他動詞 (スキ)ヲ補フ義〕
補ヒ、(タス)ク。たすく(助)ニ同ジ。
三河物語(大久保彥左衞門)上「右京殿、討死者有ル閒敷キニ、內前殿、一ヱン、(スケ)サセ給ハズ」

検索用附箋:他動詞下二段

附箋:下二段 他動詞

最終更新:2024年11月04日 19:41