すげ

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日本国語大辞典 名詞 カヤツリグサ科の植物の総称。熱帯から寒帯にかけ世界中に約五〇〇〇種あり、日本には約二〇〇種みられる。桿には三稜(りょう)があり中は充実している。葉は線形で先がとがり平行脈をもち、下部は鞘(さや)となって桿を包む。花には三個の雄しべと、一個の雌しべとがあり、花被はないか、または鱗片状で小穂となる。カサスゲの葉で笠、カンスゲで蓑(みの)をつくり、シオクグ、ショウジョウスゲなどで縄をなう。すが。 古事記(712)下・歌謡「八田の 一本須宜(スゲ)は 子持たず 立ちか荒れなむ あたら菅原」
〔散木奇歌集(1128頃)〕
広辞苑 名詞 カヤツリグサ科スゲ属の草本の総称。種類が非常に多く、世界に一五〇〇~二〇〇〇種、日本に二〇〇種余が自生する。断面は三角形または円形の中実の茎をもち、葉は細く先がとがり、平行脈がある。葉鞘は管になり茎を囲む。花は単性で、普通上方に雄花穂、下方に雌花穂がつく。夏、カサスゲ・カンスゲなどの葉を刈って、笠(菅笠)・(みの)をつくる。なお、ハマスゲなど別属でスゲと呼ばれるものもある。すが。 万葉集11「かきつばた 佐紀沼 (さきぬ)の―を笠に縫ひ」
大言海 名詞 すが(淸)ノ轉、すがすがしノ條ヲ見ヨ、祭祀、苞苴ノ用ニ供ス、菅ノ字ハ、かやナルヲ、誤用ス〕
草ノ名、形狀、スベテ、()ニ似テ、滑カニテ、毛ナシ。葉ノ廣キモノヲ笠トシ、狹キヲ蓑トス、因リテ、蓑菅、笠菅ノ稱アリ。
倭名抄、廿 廿一 草類「菅、須計」
字鏡 五十二 「茤、須介」
萬葉集、三 四十六 長歌「左佐羅ノ小野ノ、 七相菅 (ナナフスゲ)
神樂歌、酒殿「中臣ノ、天ノ古須氣(小菅)ヲ、割キハラヒ」

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附箋:名詞 植物

最終更新:2024年11月09日 17:06