すす(煤(名詞))

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ① 物が燃える際に、煙とともに出る黒い炭素の微粒子。また、それが梁の上、天井、煙突等に付着したもの。 古事記(712)上「登陀流(とだる)天の新巣の凝烟〈凝烟を訓みて州須(スス)と云ふ〉の、八拳垂る摩弖(まで)焼き挙げ」
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉五「真黒な煤がランプの光で輝やいて」
② 煤をとりのぞくこと。すすはきすすはらい 俳諧・続猿蓑(1698)上「脇指に替てほしがる旅刀〈芭蕉〉 煤をしまへばはや餠の段〈沾圃〉」
続春夏秋冬(1906‐07)〈河東碧梧桐選〉冬「茎の石煤の夕に洗ひけり〈楽南〉」
③ 「すすいろ(煤色)」の略。
広辞苑 名詞 ①煙に含まれて立ち上る炭素粒。また、それが屋内などに灰と共に残ったもの。たきぼこり。 〈倭名類聚鈔12〉
②「すすはき」の略。
③「すすいろ」の略。
大言海 名詞 ()(スミ)ノ意カト云フ、又、()()ム義カ〕
(一){竈、 煙出 (ケムダシ)ナドニ、煙ヨリ成リテ、凝リ着ク、黑キモノ。煤煙。
倭名抄、十二 十五 燈火具「炲煤、須須、灰集屋也」
古事記、上 五十七 「訓凝烟、云州須
萬葉集、十一 廿七 「難波人、葦火()ク屋ノ、 酢四 (スシ)(すすぶノ活用、すすびノ約)テアレド」
(二)烟ト、(ホコリ)ト、雜ハリテ、梁、天井ナドニ(ツモ)リ着キテ、蛛網ノ如ク、黑ク垂ルルモノ。 「天井カラ、すすガ垂ル」

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最終更新:2024年11月10日 15:48