と(利)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 (形容詞「とし(利)」または「とし(疾)」の語幹から) するどいこと。また、しっかりした心。多く、するどい、すばやい、しっかりしたなどの意で、「とめ(利目)」「とかま(利鎌)」「とごころ(利心)」のように熟して用いる。 ※万葉(8C後)二・二一五「衾路(ふすまぢ)を引出の山に妹を置きて山路念ふに生ける刀(ト)もなし」 利・疾
広辞苑 名詞 (形容詞「利し」の語幹)
①するどいこと。
古事記中「など()ける―目」 利・鋭・疾
②しっかりした心。利心 (とごころ) 万葉集11「この頃のわが 心神 (こころど)の生ける―もなき」
③早いこと。すばやいこと。 新撰字鏡2「聆、止弥々又弥々止志」
大言海 名詞 利心 (トゴコロ)ノ意。 萬葉集、二 三十九 「衾道ヲ、引手ノ山ニ、妹ヲ置キテ、山路ヲ行ケバ、生ケル()モナシ」
同、同 四十三 「天(サカ)ル、夷ノ荒野ニ、君ヲ置キテ、思ヒツツアレバ、生ケル()モ無シ」
同、十二 廿四 萱草 (ワスレグサ)、吾ガ紐ニ着ク、時トナク、思ヒワタレバ、生ケル()モナシ」
同、同卷 廿九 「空蟬ノ、人目ヲ繁ミ、逢ハズシテ、年ノ經ヌレバ、生ケル()モナシ」

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最終更新:2023年07月09日 18:53