すゆ(饐)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 自動詞 飲食物などが腐ってすっぱくなる。腐敗してすくなる。すゆる 人天眼目万安抄(1654)二「貪人はすえた臭い飯なれども逢ふたを好いことに思て喫するぞ」
[補注]( 1 )「前田本仁徳紀」「十巻本和名抄」などに、古形として四段動詞「すゆる」が見られる。
( 2 )「浮・諸道聴耳世間猿‐五」に「冷飯がすゑりましたゆへ」と、連用形に「すえり」の語形の例が見られる。
広辞苑 自動詞 (スユル(四段活用)という古形があったらしい)飲食物が腐ってすっぱくなる。 倭名類聚鈔16「冷酢漿師説冷酢読比伊須由礼流」。
誹風柳多留8「ほととぎすもうひや飯も―・える頃」。
「―・えたにおい」
饐ゆ
大言海 自動詞 ()ノ活用、()クナル意〕
飮食ノ物、腐敗シテ、酸味ヲ生ズ。スヘル。
倭名抄、十六 十四 水漿類「漿、勿冷酢漿、冷酢、讀比伊須由禮流」(ひいハ、ひえノ轉、下二段活用ニ、すゆれるハ、異ナリ、四段活用モアリシカ)
字類抄「酢、スユ」
動詞活用表
未然形 すえ ず、らゆ、らる、む、じ、さす、しむ、まほし
連用形 すえ たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 すゆ べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 すゆる も、かも、こと、とき
已然形 すゆれ ども
命令形 すえよ

検索用附箋:自動詞下二段

附箋:下二段 自動詞

最終更新:2024年11月23日 15:02