ずる(自動詞ロ)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 自動詞 ① 物が、ある姿勢や状態を保ったまま、ほかの物に沿って少し移動する。また、そうして本来あるべき位置からはずれる。ずる。 虞美人草(1907)〈夏目漱石〉二「藤尾の立つ時に、絹障(ざはり)のしなやかに、布団が擦(ズ)れて、隠したものが出掛ったのかも知れぬ」
② 予定や計画などが、内容はそのままで、他の日時にうつる。ずれこむ。 第2ブラリひょうたん(1950)〈高田保〉安上り「人員整理と同時に併行してやられるはずの失業対策がズレて、今日なお手遅れになっているのと同様に」
③ 基準となるものとのあいだに、一定のへだたりやわずかなくいちがいを生じる。また、適正な範囲からはずれる。 スタンダールの小説主張(1943)〈大井広介〉「渦中にありながら、味方の策戦からすらずれて終ふ、天衣無縫なファブリスの希求が浮びあがる」
広辞苑 自動詞 ①そのものの(あるべき)位置からはずれる。 「印刷が―・れる」
②基準・標準となるものから、はずれる、また、へだたる。 「論点が―・れる」「出発の時期が―・れる」
大言海 自動詞 ()るるノ訛〕
自然ニ、(スベ)()ル。シザル移動
動詞活用表
未然形 ずれ ず、らゆ、らる、む、じ、さす、しむ、まほし
連用形 ずれ たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 ずる べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 ずるる も、かも、こと、とき
已然形 ずるれ ども
命令形 ずれよ

大言海は下一段活用とす。

検索用附箋:自動詞下二段

附箋:下二段 自動詞

最終更新:2024年11月30日 16:51