せば(連語)

広辞苑
大言海
辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 連語 ( 過去の助動詞「き」の未然形「せ」に接続助詞「ば」の付いたもの ) 現実に反する事態を仮定条件として表わす。多く推量の助動詞「まし」と呼応して用いられる。 古事記(712)中・歌謡「一つ松 人にあり勢婆(セバ) 太刀佩(は)けましを 衣(きぬ)着せましを 一つ松 あせを」
平家物語(13C前)一二「かかるべしと知りたりせば、なにしか身命を捨てけんと後悔すれどもかひぞなき」
[補注]仮定条件が過去に限定されないところから「せ」をサ変動詞「す」の未然形とみる説や、「せば」を一語の助詞として取り扱う説もある。中古以降は、ラ変型の語に付く場合が圧倒的に多く、「まし」と呼応して、反実仮想を表わすのが普通だが、中世にはいると、「む」などと呼応する例も現われる。

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最終更新:2024年12月07日 15:14