その(園)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ① 草花・果樹・野菜などを栽培するための一区画の土地。 万葉集(8C後)五・八一六「梅の花今咲ける如(ごと)散り過ぎずわが家(へ)の曾能(ソノ)にありこせぬかも」
屋代本平家(13C前)二「園(ソノ)の桑をも取らざれば絹帛の類も無かりけり」
園・苑
② 鳥や獣などを飼うために囲った一区画の土地。 〔十巻本和名抄(934頃)〕
③ ある物事の行なわれる場所。また、ある特定の世界。 猿投本文選正安四年点(1302)「歴く文の囿(ソノ)を観泛く辞の林を覧るに」
④ 穴をいう、斎宮の忌詞(いみことば)。 〔俚言集覧(1797頃)〕
広辞苑 名詞 ①野菜・果樹・ 花卉 (かき)などを栽培するための一区画の地。庭園。 万葉集19「わが―の(すもも)の花か庭に()るはだれのいまだ残りたるかも」 園・苑
②特定の場所。何かが行われる場所。にわ。 増鏡「いくさの―」。
「学びの―」
③(斎宮の忌詞)穴。
大言海 名詞 背野 (ソノ)ノ義ニテ、後園ノ意、 前栽 (センザイ)ニ對スル語ト云フ〕
(一){(カコヒ)アリテ、蔬菜、果木ナド、植ウル地。
倭名抄、一田園類「園圃、花囿、曾乃、一云、曾乃布」
允恭紀、二年二月「獨遊(ソノ)、云云、能作(ソノ)乎、汝者也」
萬葉集、五 十五 「梅ノ花、今咲ケル(ゴト)、散リ過ギズ、我ガ()ノ曾能ニ、在リコセヌカモ」
玉葉集、十四、雜、一「百千鳥、鳴ク聲スナリ、我ガ宿ノ、そのノ梅ガ枝、今盛リカモ」
(二)(ニハ)。場所。 增鏡、下、第十九、くめのさら山「正成ハ、聖德太子ノ御墓ノ前ヲ、軍ノそのニシテ」
(三)齋宮ノ忌詞ニ、(アナ)

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最終更新:2024年12月28日 16:35