そや(征矢・征箭)

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日本国語大辞典 名詞 戦陣に用いる矢。篦(の)は節陰(ふしかげ)を塗り、筈(はず)は筩筈(よはず)、鏃(やじり)には剣尻(けんじり)・柳葉(やないば)・鳥舌(とりのした)・丸根(まるね)などを用いる。羽は三立(みたて)・鷲の羽を本とする。箙(えびら)、または空穂(うつぼ)に差す。箙に差したのを負征矢(おいそや)といい、空穂に差したのを空穂実(うつぼみ)という。 続日本紀‐延暦一〇年(791)一〇月壬子「仰東海東山二道諸国、令征箭三万四千五百余具
太平記(14C後)一二「鵠の羽を以て矧たる征矢(ソヤ)の三十六指たるを、筈高に負成」
征矢・征箭
広辞苑 名詞 戦闘に用いる矢。狩矢・的矢などに対していう。 〈倭名類聚鈔13〉 征矢・征箭
大言海 名詞 襲矢 (オソヒヤ)ノ約ニテ、敵ヲ襲ひ射る意カト云フ。萬葉集、廿 三十四 長歌「 於比曾箭 (オヒソヤ)」トアリ、雁股、 尖矢 (トガリヤ)ナドニ對スル名ナリト云フ〕
常ニ、戰陣ニ用ヰル矢ノ稱。三羽ニ()グ。( 上差 (ウハザシ) 中差 (ナカザシ)、ノ四羽ナルト、異ナリ)
倭名抄、十三征戰具「征箭、曾夜」
主稅寮式「造征箭五十隻鏃料鐵五斤七兩」
續紀、四十、延曆十年十月「仰東海東山二道諸國、令征箭三萬四千五百餘具
十訓抄、下、第十、五十六條「高倉院御時、云云、賴政、蟇目ノ外ニ、征矢ヲ取リ具シテ持タリケルヲ」
盛𮕩記、三十、(サネ)盛被討事「平家ノ侍、武藏國住人、長井齋藤別當(サネ)盛ハ、云云、十八差タル、石打ノ征矢負テ、只一人、進出テ、死生不知ニゾ戰ケル」
太平記、十二、公家一統政道事「宮(護良親王)ハ、赤地ノ錦ノ鎧直垂ニ、云云、 白箟 (シラノ)ニ、 節陰 (フシカゲ)計少塗テ、鵠ノ羽ヲ以テ矧タル征矢ノミ、十六指タルヲ、筈高ニ負成」
征矢・征箭

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最終更新:2025年01月04日 14:03