そよ(感動詞)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 感動詞 ① ふと思い出したり相づちをうったりするときにいう語。それそれ。それよ。 宇津保物語(970‐999頃)楼上上「そよ、それにつけてもの思はせ奉りけんを思ふに、いと苦しうなむ」
② 歌謡のはやしことば。 風俗歌(9C前‐11C中か)小車「小車錦の 紐解かむ 宵入を忍ばせ夫 よやな 我忍ばせ子 我忍ばせ 曾与(ソヨ)」
広辞苑 感動詞 (代名詞ソに念を押す意の助詞ヨが付いた言い方から)ふと思い出し、または事に当たって言い出す時にいう語。そうそう。それそれ。そのことよ。 源氏物語澪標「―、誰がならはしにかあらむ」
大言海 感動詞 思ヒ出デテ、驚キ云フ語。ソレヨ。 源、十四、澪標 十三 「怨ジ給ヘバ、イトヨク打笑ミテ、そよ、誰ガナラハシニカアラン」
後拾遺集、十、哀傷「今ハタダ、そよ其事ト、思ヒ出デテ、忘ルバカリノ、憂キ事モガナ」
宇治拾遺、六、第三條「彼レハ變化ノ物ゾ、我レコソそよト云ヘドモ、聞キ入ルル人無シ」
拾遺愚草(定家)上「夕マグレ、風吹キスサブ、桐ノ葉ニ、そよ今サラノ、秋ニアラネド」
新古今集、四、秋、上「イツシカト、萩ノ葉ムケノ、片ヨリニ、そよヤ秋トゾ、風モ聞ユル」(前條ノ語ニカク)

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最終更新:2025年01月04日 14:49