そる(反)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 自動詞 ① まっすぐなものがしなって曲がる。
(イ) 人が、背中を後ろへ曲げる。のけぞる。のけざまになる。特に驚くさまにいうことがある。
太平記(14C後)一六「腰の刀を抜んと、一反(ひとそ)り反(ソ)りけるが、真倒(まっさかさま)に成て落にけり」
(ロ) 細長いものが弓なりに曲がる。曲がり返る。 五社百首(1190)「うら山し安達の峰のそりま弓そりはてましを引かへしけむ」
② ( 後ろへそる表情からか ) 驚いたり、あきれたりする。心が動揺する。 歌舞伎・傾城浅間嶽(1698)中「『女夫ながらそる事ぢゃ、是と』懐より金百両包を取出し」
広辞苑 自動詞 ①体が後方へまがりかえる。のけぞる 宇治拾遺物語3「年高うなりたる人の、さし―・りて臥したりけるが」。
「指が―・る」
反る
②物が弓なりにまがる。 平家物語5「左右の手には茅の葉の様に―・つたる白柄の大長刀」。
日葡辞書「イタ、また、キガソル」
大言海 自動詞 ()ノ活用、 背折 (ソヲ)るノ義〕
(一){背ヲ、後ニ曲グ。ノケゾル
名義抄「反、ソル」卷曲、マガリソル」
枕草子、三、三十七段、おぼつかなきもの「物言ハヌ兒ノ、そり(クツガヘ)リテ、人ニモ抱カレズ泣キタル」
(二)張リ曲ル。曲リカヘル。(弓ニ、刀ニ、身ニ) 夫木抄、三十二「ウラヤマシ、安達ノ畔ノ、そり眞弓、そりハテマシヲ、引キカヘスラム」
動詞活用表
未然形 そら ず、ゆ、る、む、じ、す、しむ、まほし
連用形 そり たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 そる べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 そる も、かも、こと、とき
已然形 それ ども
命令形 それ

検索用附箋:自動詞四段

附箋:四段 自動詞

最終更新:2025年01月05日 14:50