そる(逸イ)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 自動詞 ① 思いがけない方へ飛んで行く。違った方向へ離れ去って行く。 蜻蛉日記(974頃)中「あらそへば思ひにわぶるあま雲に、まづそる鷹ぞかなしかりける」
② 物事が思いもかけない方向へと進む。正常な状態から、ずれて行く。
広辞苑 自動詞 それる。 蜻蛉日記中「争へば思ひにわぶる天雲にまづ―・る鷹ぞ悲しかりける」 逸る
大言海 自動詞 〔外ヘ()るノ義〕
行クマジキ方ヘ、飛ビ行ク。()ルル。ノル。ニグル。(イツ)ス。
夫木抄、十七「今朝ハシモ、そる(ハシ)鷹ノ、影モ見ジ、野守ノ鏡、薄氷シテ」
散木集(俊賴)下、長歌「眞白ノ鷹ノ、そりハテテ、()カレヌ事ノ、悲シサニ」
詞花集、八、戀、下「御狩野ノ、暫シノ木居ハ、サモアラバアレ、そりハテヌルカ、矢形尾ノ鷹」
動詞活用表
未然形 そら ず、ゆ、る、む、じ、す、しむ、まほし
連用形 そり たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 そる べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 そる も、かも、こと、とき
已然形 それ ども
命令形 それ

検索用附箋:自動詞四段

附箋:四段 自動詞

最終更新:2025年01月05日 14:52