そる(剃)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 他動詞 頭髪や髭などを根元から切り落とす。古くは主に僧侶が剃髪する意に用いる。する。 続日本紀‐天平宝字八年(764)九月二〇日・宣命「朕は髪を曾利(ソリ)て仏の御袈裟を服(き)てあれど」
広辞苑 他動詞 (古くは主に僧侶の剃髪する意に用いた)頭髪・ひげなどを根元から切りおとす。する。 新撰字鏡3「髪、除髪也、加美曾留」。
続紀25「朕は髪を―・りて仏の御袈裟を着てあれど」。
平家物語10「今は(かしら)を―・り、戒を保ちなんとして」
剃る
大言海 他動詞 〔去るニ通ズ〕
毛髮ヲ、根ヨリ()ギ切ル。俗ニ、する。
字鏡 十?六 「除髮、加美曾留」
古事記、中(垂仁) 三十六 「后豫知其情、悉剃其髮
榮花物語、十七、音樂「 御髮 (ミグシ)、生レサセ給ヒテノ後、二三度バカリ、そらセ給ヘレバ、イミジウ細ソウ、メデタウ」
萬葉集、十六 廿二 「法師等ガ、髭ノ 剃杭 (ソリクヒ)
天智紀、十年十月「向於內裏佛殿之南、踞坐胡床(ソリ)(タマフ) 鬢髮 (ヒゲヲ)、爲沙門」續紀、廿五、天平寳字八年九月、宣命「(アレ)ハ、髮ヲ曾利テ、佛ノ御袈裟ヲ着テアレドモ」
古ヘハ、平人ハ、毛髮、 鬚髥 (ヒゲ)ナドヲ、 鑷子 (ケヌキ)ニテ拔キ取リ、或ハ、鋏ニテ、(ハサ)ミ斬レドモ、法師ハ剃ル故ニ、倭名抄ニ、剃刀ヲ、僧坊具ニ擧ゲタリ。 海人藻芥(僧正宣守)「彼御代(鳥羽)已前ハ男ノ眉ノ毛ヲ拔キ、鬚ヲはさみ、金ヲ附クルコト、一切無之」
京師本、平治物語、三、牛若奧州下向事ニ「遮那王、云云、夜半バカリニ、髮ヲ、我レト、剃り上ゲ、云云、烏帽子ノオ(ホコリ)押拭ヒテ、着タリ」トアルハ、鞍馬寺ニ居タレバ、僧ノ所爲ニ傚ヘリト見ユ。
動詞活用表
未然形 そら ず、ゆ、る、む、じ、す、しむ、まほし
連用形 そり たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 そる べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 そる も、かも、こと、とき
已然形 それ ども
命令形 それ

検索用附箋:他動詞四段

附箋:他動詞 四段

最終更新:2025年01月05日 14:58