辞書 | 品詞 | 解説 | 例文 | 漢字 |
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日本国語大辞典 | 名詞 | ① 急な斜面を激しい勢いで下っている水の流れ。急流。奔流。激湍。早瀬。 | 万葉集(8C後)一五・三六一七「石走る多伎(タキ)もとどろに鳴く蝉の声をし聞けば都し思ほゆ」 | 滝 |
② 懸崖から激しく流れ落ちている水。また、その現象。流水が落下する地点で深く浸食された部分を滝壺(たきつぼ)という。日本では古来、神聖視され、滝水にうたれて行を積むというようなことが行なわれる。また、滝壺には主がいると信じられ、滝底には龍宮があるともいわれている。瀑布。《 季語・夏 》 | 古今和歌集(905‐914)離別・三九六・詞書「仁和のみかど、みこにおはしましける時に、ふるのたき御らんじにおはしまして」 | |||
[補注]上代、動詞「たぎつ」の語幹に「滝」をあてているものもあり、あるいは「き」を濁音でいったこともあったか。また、上代、現在の滝は「たるみ」といった。 | ||||
広辞苑 | 名詞 | ①(古くはタギ)河の瀬の傾斜の急な所を勢いよく流れる水。激流。奔流。 | 万葉集15「石走る―もとどろに鳴く蟬の」 | 滝 |
②高いがけから流れ落ちる水。瀑布。たるみ。〈[季]夏〉。 |
古今和歌集別「 「―に打たれる」 |
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大言海 | 名詞 |
〔たぎる意、濁ルベキヲ (一)河瀨ノ水ノ疾ク奔リ流ルルモノ。急流ノ響アルモノ。疾キ瀨。奔湍 |
倭名抄、一
七
水土類「南人名
レ
湍曰
レ
瀧、多木、飛泉瀑布也」 萬葉集、二 三十 「東ノ多藝ノ御門」(池ニ石走ル水ノアル方ノ御門) |
瀧 |
(二)轉ジテ、 |
伊勢物語、七十八段「たき落シ、水走ラセナドシテ」 |
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