たて(竪・縦)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ① 上下または前後の方向、長さ。 〔日葡辞書(1603‐04)〕 縦・竪・経
② 立体や平面の一番長い方向、長さ。
③ 東。 万葉集(8C後)一・五二「大和の 青香具山は 日の経(たて)の 大き御門に」
④ 南北の方向。また、その距離。 俳諧・蕪村句集(1784)夏「すずしさや都を豎にながれ川」
⑤ 織物のたていと。 万葉集(8C後)八・一五一二「経(たて)もなく緯(ぬき)も定めずをとめらが織るもみち葉に霜な降りそね」
⑥ 組織や機構において、上下の関係にあること。 世界平和を主題に(1922)〈千葉亀雄〉「その相愛しようとする意識を遮ぎるところの、横の国家がある。縦の階級がある」
広辞苑 名詞 ①上から下への方向、また長さ。 「―書き」 縦・竪・経
②前から後ろへの方向、また長さ。↔ 「―に並ぶ」
③細長い物の長い方向、また長さ。 「材木を―に切る」
④南北の方向、また距離。
⑤「たて糸」の略。↔ (ぬき) 万葉集8「―もなく(ぬき)も定めず」
⑥年齢・身分の上下の関係。 「―社会」
大言海 名詞 (タテ)ノ義〕
(一)物ノ上下ノ 距離 (ヘダタリ)。(左右ノ橫ニ對ス)
竪・縱
(二)(ハタ)()ルニ、(タテ)ニ亙ス絲。((ヌキ)ニ對ス) 倭名抄、十四 十五 織機具「經、緯、緯橫織絲也、沼岐、謂緯則經可知」
後撰集、五、秋、上「秋ノ夜ノ、長キ別レヲ、棚機ハ、たてぬきニコソ、思フベラナレ」
新千載集、五、秋、下「秋ノ色ニ、染ムル紅葉ヤ、たてモナク、(ヌキ)モ定メヌ、錦ナルラン」

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最終更新:2025年02月01日 16:12