辞書 | 品詞 | 解説 | 例文 | 漢字 |
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日本国語大辞典 | 名詞 | タデ科タデ属に分類される草本の総称。路傍や水辺に生える。一般に、葉は細長く節にさや状の托葉があり、枝先に小花を密生した花穂をつける。花は単弁花で花弁はなく、萼(がく)が花弁状に発達している。ヤナギタデ(別名マタデ、ホンタデ)やアザブタデは、葉を香辛料として生食するほか、蓼酢を作るのに用いられ、民間薬として虫さされや利尿剤として用いられる種類もある。狭義にはヤナギタデのことをいう。《 季語・夏 》 | 万葉集(8C後)一一・二七五九「わがやどの穂蓼(たで)古幹(ふるから)つみ生(お)ほし実になるまでに君をし待たむ」 | 蓼 |
[補注]歌語としては、「万葉集」では挙例の歌の他にも地名「穂積」にかかる枕詞「水蓼(みずたで)」として用いられるなど、あくまでも「穂をつむ」ものとして扱われている。 | ||||
広辞苑 | 名詞 |
①イヌタデ・ハナタデ・ヤナギタデなど「たで」の名をもつ植物の通称。→ |
万葉集11「わが宿の穂― |
蓼 |
②ヤナギタデおよびその一変種。特有の辛みを有し、全体紅色の幼苗を |
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大言海 | 名詞 |
〔爛れノ意ニテ、口舌ニ辛キヨリ云フト云フ〕 草ノ名。水邊ニ生ズ、秋、苗ニ高サ、二尺許、枝ノ梢每ニ、長キ穗ヲ出ス、花ハ白クシテ、蕚ハ綠ナリ。葉ノ圓キヲ 又、色ノ紫ナルヲむらさき蓼ト云フ。 |
倭名抄、十六
十九
薑蒜類「蓼、多天」 本草和名、下 三十六 「蓼實、多天」 字鏡 五十三 「蓼、太氐」 |
蓼 |
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