たび(旅)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ① 住む土地を離れて、一時、他の離れた土地にいること。また、住居から離れた土地に移動すること。 万葉集(8C後)一五・三六七四「草枕多婢(タビ)を苦しみ恋ひをればかやの山辺にさ男鹿鳴くも」
大慈恩寺三蔵法師伝永久四年点(1116)一「中間に師の為に行(タヒ)の服を営造す」
② 自宅以外の所に、臨時にいること。よその土地へ行かない場合でもいう。 宇津保物語(970‐999頃)国譲下「御即位に参りてはべりしままに、院のかくたびにおはしますだに参らず」
③ 自分の住んでいる土地でない、よその土地。他郷。 飛騨街道(1919)〈江馬修〉「他国(タビ)から悪い奴がどんどん入って来るぢゃらう」
④ 祭礼で、神輿が本宮から渡御して一時とどまる所。
⑤ 「たびもの(旅物)」の略。
広辞苑 名詞 住む土地を離れて、一時他の土地に行くこと。旅行。古くは必ずしも遠い土地に行くことに限らず、住居を離れることをすべて「たび」と言った。 万葉集2「家にあれば()に盛る(いい)を草枕―にしあれば椎の葉に盛る」。
「―に出る」
大言海 名詞 (タド)る日ノ義〕
家ヲ出デテ、遠キニ行キ、途中ニアルコト。家ヲ離レテ、一時、他鄕ニ在ルコト。
萬葉集、十五 廿一 「秋ノヌヲ、ニホハスハギハ、咲ケレドモ、見ルシルシナシ、 多婢 (タビ)ニシアレバ」

検索用附箋:名詞名称

附箋:名称 名詞

最終更新:2025年02月08日 17:06