たり(人)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 接尾辞 和語の数詞に付いて、人を数えるのに用いる。「みたり」「よたり」「いくたり」など。
[語誌]「ふたり」の場合は、「ひとり」とともに、数詞の語幹に接尾語「り」が付いたものとするのがふつうだが、「ふ‐たり」とする説もある。なお五人を意味する「いつたり」という語は中世以後にしか見えず、古くは「いとり」といったらしい。平安時代以前に六人以上の人数について「たり」をつけた言い方があったのかどうかは不明であるが、近世の文学作品には「むたり」「ななたり」「やたり」などの形も見える。
広辞苑 接尾辞 人を数えるのに用いる語。 「み―」「いく―」
大言海 接尾辞 ()(ヲリ)ノ約轉カト云フ〕
數ヲ云フ詞ニ添ヒテ、人ヲ數フルニ用ヰル語。
古事記、中 十二 「葦原ノ、シケコキヲヤニ、菅タダミ、イヤサヤ敷キテ、ワガ布多理ネシ」
神武紀 十二 蝦夷 (エミシ)ヲ、 毗儾利 (ヒタリ)(モモ)ナ人、人ハイヘドモ、 手對 (タムカヒ)モセズ」
萬葉集、五長歌「鳰鳥ノ、布多利竝ビ居、カタラヒシ」
()たり」(イツ)たり」幾たり」

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最終更新:2025年02月22日 21:45