たわ

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ① 山の尾根などのくぼんで低くなった所。山の鞍部(あんぶ)。たおり。たお。 古事記(712)中「益見畏みて、山の多和(タワ)より御船を引き越して逃げ上り行でましき」
② 枕などに押されて髪についた癖。 順集(983頃)「忘れずもおもほゆるかな朝な朝なしが黒髪のねくたれのたわ」
形容動詞 たわわ(撓) 後撰和歌集(951‐953頃)夏・一五三「時わかずふれる雪かとみる迄に垣根もたわにさける卯花〈よみ人しらず〉」
広辞苑 名詞 ①山の尾根などのたわんだところ。 鞍部 (あんぶ)。たお。 古事記中「山の―より」
②枕などにおされて髪についた癖。 津守国基集「朝寝髪たが手枕に―つけて」
③「たわわ」に同じ。 兼盛集「深山路は嵐やいたく吹きぬらむ網代も―にもみぢ積れり」
大言海 名詞 (タワ)む意〕
(一)又、タヲリ。山ノ頂ノ(タワ)ミタルガ如キ處。今モ、中國、西國ニテハ云フ。
古事記、中(垂仁) 四十一 「自山多和、引越御船、逃上行也」
(二)枕ニ壓サレテ、髮ニ、撓ミタル所ノ出來タルコト。 源順集「忘レズモ、(オモホ)ユルカナ、朝ナ朝ナ、寐シ黑髮ノ、ネクタレノたわ」
金葉集、七、戀、上「朝寐髮、誰ガ手枕ニ、たわツケテ、ケサハ形見ニ、フリコシテ見ル」
宇津保物語、藏開、中 廿七 「タダ大殿ゴモリナバ、()(グシ)ニたわツキナンズ」
新六帖、五「人問ハバ、イカガハ述ベム、朝寐髮、今朝手枕ニ、たわツケニケリ」

検索用附箋:名詞名称
検索用附箋:形容動詞

附箋:名称 名詞

最終更新:2025年02月23日 14:22