だち(立)

大言海
辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 語素 ( 動詞「たつ(立)」の連用形から )
① 名詞に付いて出生地やおいたちを示す。
古今著聞集(1254)一二「此辺の海賊は、定めて熊野だちの奴原にてこそあるらめ」
源平盛衰記(14C前)三四「陸奥国三の戸立(タチ)の馬」
② 車などにつける牛馬の数や船の艪の数、また、絵像などの人数に付いて、それだけの数でなりたっていることを示す。「八挺立ちの船」「四頭立ちの車」など。だて。
③ 名詞に付いて、そのつくりのさまを表わす。「顔立ち」「面立ち」「目鼻立ち」など。 潮風(1920‐21)〈里見弴〉八「美人だちの顔ではないが、いかにも心の美しさうな〈略〉少女だった」
名詞 ( 「たち」とも ) 縁日・祭礼などで働くすりをいう、盗人仲間の隠語。 江戸繁昌記(1832‐36)五「初め人の後に立って之を伺ひ、遂に繞って前に出づる、手を其の間に下す。之を立(〈注〉ダチ)と謂ふ」
広辞苑 接尾辞 ①ある語に添えて出生地または立身した最初の身分を示す。 平家物語9「この馬は信濃国井上―にてありければ」 立ち
②出発すること。 「七つ―」
③車につける牛馬または船の艪などの数に添える語。だて。 「八梃―の船」
④名詞に付いて、その作りのさまを示す。 「目鼻―」「顔―」

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附箋:動作 名詞 接尾辞 語素

最終更新:2025年02月24日 13:02