ちぶ(禿・刓)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 自動詞 ( 「つぶ(禿)」と同語源 ) すりへる。すり切れる。すり切れて小さくなる。 太平記(14C後)一一「歯禿(チビ)て、僅に残れる杉の屐(あしだ)あり」
浮世草子・日本永代蔵(1688)五「朝暮油断なく鋤鍬の禿(チビル)程はたらくが故ぞかし」
禿
[補注]ラ行四段活用として用いた例も見られる。→ちびる(禿)〔自ラ五(四)〕
広辞苑 自動詞 先がすりへる。すり切れる。 太平記11「歯―・びてわづかに残れる杉の(あしだ)あり」。
「―・びた筆」
禿ぶ
大言海 自動詞 (チビ)ノ活用、(ツブ)るト通ズト云フ〕
()レテ(ツブ)ル。ツブ。
字鏡集「禿、ツブ」
和玉篇「禿、ツブル」
塵添壒囊抄、五、四十九條、和泉式部歌「筆モちび、ユガミテ物ノ、書カルルハ、コレヤ難波ノ、 惡筆 (アシデ)ナルラム」
太平記、十一、書寫山行幸事「齒禿びテ、僅ニ殘レル杉ノ(アシダ)アリ」
雄略紀、七年八月「復以小雄鷄、呼爲天皇鷄、拔毛剪翼、云云、見 禿 (ツブレナル)鷄勝、亦拔刀而殺」
盛𮕩記、四十四、癩人法師口說言事「辱號カクニ爪つびズ、勘當カブルニ齒カケズ」
三代實錄、三十四、元慶二年九月八日「改鑄銅印一面、賜安藝國、以前印文字 刓滅 (チビル)也」
同、四十二、元慶六年十月十日「新鑄銅印一面、賜土佐國、以前印文字盡(チビル)也」
續後紀、纂、十九、嘉祥二年三月「伊賀國言、國印文歷年代、文字刓失、行用不明者、勅宜鑄造充 一レ 之」
「筆ノ毛ちぶ」
禿・刓
動詞活用表
未然形 ちび ず、らゆ、らる、む、じ、さす、しむ、まほし
連用形 ちび たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 ちぶ べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 ちぶる も、かも、こと、とき
已然形 ちぶれ ども
命令形 ちびよ

検索用附箋:自動詞上二段

附箋:上二段 自動詞

最終更新:2025年03月02日 16:50