つい(動詞)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 接頭辞 ( 動詞「つく(突)」の連用形「つき」の変化したもの ) 下に続く動詞の表わす動作を強めたり、瞬間性を強調したりするのに用いる。 落窪物語(10C後)一「手づからついさして、錠強くさしていぬ」
平家物語(13C前)四「あがる矢をばつゐくぐり、さがる矢をばおどりこえ」
広辞苑 接頭辞 (ツキ(突)の音便)動詞に添えて、語勢を強め、また、「ちょっと」「そのまま」「突然」などの意を表す。 落窪物語1「―かがまりて」。
源氏物語若紫「―ゐたり」
大言海 動詞 ()くノ熟語法ナル、突きノ音便。多クハ、意輕ク、そのまま、ちョッとノ意ヲナス。轉ジテ、接頭語ニ用ヰラル。 落窪物語、二「暫シ立テルニ、人騷ガシク、つい倒シツベク步キ(チガ)ヘバ」
宇治拾遺、四、第一條「紙ヲ、云云、腰ニついハサミタレバ」
狹衣、二、下 三十六 「琵琶ヲ、云云、撥ヲついサシ給ヘ ヲ」
枕草子、十二、百五十六段、言ひにくき物「 土器 (カハラケ)ハつい据ヱツベキニ」
和泉式部集「筆モついユガミテ」
著聞集、九、弓箭「卽チ、矢ヲ取ラセタリケレバ、つい立チテ、 甲矢 (ハヤ)ヲ射ルニ」
今物語「ついヒザマヅキテ」
宇治拾遺、二、第十條「ワレニモアラデ、つい居ラレヌ」

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最終更新:2025年03月09日 16:08