辞書 | 品詞 | 解説 | 例文 | 漢字 |
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日本国語大辞典 | 名詞 |
( 動詞「つつ(伝)」の連用形の名詞化 ) ① 人の話。ひとづて。うわさ。 |
観智院本三宝絵(984)下「つてにきく、此山に金ありと」 | 伝 |
② 仲立ち。とりなし。媒介。てびき。 | 源氏物語(1001‐14頃)乙女「いまもさるべき風のつてにもほのめき聞こえ給ふことたえざるべし」 | |||
③ ついで。もののついで。折り。 | 忠見集(960頃)「つてにてもとひけるものをはてもなくよりなき身とも思ひけるかな」 | |||
④ 縁故。てづる。 | 翁問答(1650)上「よきひいき、つてのあるものが、よきさぶらいともてなされて」 | |||
⑤ 手段。 | 読本・昔話稲妻表紙(1806)五「よき門路(ツテ)もがなと思ひ候に」 | |||
広辞苑 | 名詞 |
(動詞ツ(伝)ツの連用形からか。一説に、ツタヘの転) ①ことづて。ひとづて。 |
源氏物語若菜上「―にうけたまはれば」 | 伝 |
②てづる。てかがり。 |
日葡辞書「ツテヲキイテフミ(文)ヲヤラウズ」。 「あの会社には―がない」 |
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③物のついで。 | 源氏物語椎本「―に見し宿の桜を」 | |||
大言海 | 名詞 |
〔つたへノ約〕 (一) |
源、三十四、上、若菜、上
七十九
「つてニ承ハレバ、若宮ハ春宮ニ參リ給ヒテ」 同、五、若紫 十六 「カヤウノつてナル御消息ハ」 千戴集、五、秋、下「立田山、麓ノ里ハ、遠ケレド、嵐ノつてニ、紅葉ヲゾ見ル」 |
傳 |
(二)タヅキ。テヅル。エンビキ。夤緣 |
源、四十五、椎本
四十
「つてニ見シ、宿ノ櫻ヲ、コノ春ハ、霞ヘダテズ、折リテカザサン」 續後拾遺集、六、冬「サユル夜ノ、ネサメノ枕、夢タエテ、嵐ヲつてニ、降ル霰カナ」 |
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