つひ

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 つまるところ。究極。最後。また、人生の終わりをいう。多く「ついの」の形で用いる。また、別に上代から「ついに」の形が用いられている。→ついに(終━) 万葉集(8C後)三・三四九「生ける者遂(つひに)も死ぬるものにあればこの世なる間は楽しくをあらな」
源氏物語(1001‐14頃)梅枝「さるまじき事に心をつけて、人の名をも立て〈略〉つゐのほだしとなりける」
平家物語(13C前)一一「ただし御弟九郎大夫判官殿こそ、つゐの御敵とは見えさせ給候へ」
副詞 ついぞ(終━) 花間鶯(1887‐88)〈末広鉄腸〉上「彼奴は是まで此の土地にてツイ見掛けたこともない男だが」
広辞苑 名詞 ①おわり。はて。 源氏物語帚木「―のたのみ所には思ひおくべかりける」。
「―のすみか」
②特に、人生のおわり。死。 最期 (さいご) 源氏物語椎本「―の別れをのがれぬわざなめれど」
③(副詞的に)「ついぞ」に同じ。
大言海 名詞 〔終ニ死ヌル時ノ意ナラム〕
身ノ果。死ヌルコト。終焉
源、四十五、椎本 十五 「世ノ事トシテ、つひノ別レヲ、ノガレヌワザナメレド」
謠曲、盛久「カク刑戮ニ近キ身ノ、云云、盛久ガ終ノ道、ヨモ闇カラジ」
一茶句集、下「是ガマア、つひノ栖カ、雪五尺」
「終ノ烟」

検索用附箋:名詞名称
検索用附箋:副詞

附箋:副詞 名称 名詞

最終更新:2025年04月05日 17:17