つめ(爪)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ① 手の指または足指の先に生じる角質物で、表皮がかたく変わったもの。また、広く指先をさしてもいい、「つまびく」「つまさき」「つまはじき」などと「つま」の形で熟して用いられる。 古事記(712)上「速須佐之男命に、千位の置戸を負せ、亦鬚を切り、手足の爪(つめ)も抜か令めて」
② 琴をひく時に指先にはめる用具。琴爪。 大鏡(12C前)五「琴ひく人は、別の爪作りて、ゆびにさし入れてぞひくことにて侍りし」
③ 物をつったり、ひっかけたりして留めるしかけの道具や装置。こはぜ・鉤(かぎ)の類。
④ =くらづめ(鞍爪) 〔日葡辞書(1603‐04)〕
⑤ ( 形動 ) ( 「爪が長い」の意から ) けちで欲深いこと。また、そのさまやその人。 歌舞伎・伊勢音頭恋寝刃(1796)二「あの万野めは大抵の爪ぢゃない」
⑥ 昆布の裁ち屑。形が似ているところからいう。 咄本・新板一口ばなし(1839)初「こぶ屋はたちくづまで銭にする つめぢゃ」
⑦ 花弁の基部の細くなっている柄の部分。
⑧ 辞書の小口(こぐち)に、検索の便宜のために設けた見出し語の頭文字などの印刷部分。
広辞苑 名詞 ①指または(あしゆび)の先端に生じる角質の突起。表皮の堅くなったもの。人の爪は 扁爪 (ひらづめ)といい、他の動物には 鉤爪 (かぎづめ)(ひづめ)がある。また、昆虫では 跗節 (ふせつ)の末端の小節をいう。 万葉集18「馬の―い尽す極み」
琴爪 (ことづめ)。また、鞍爪 (くらづめ)
③物をひっかけるために装置した物、すなわち、こはぜ・(かぎ)の類。
④花弁の基部の細まった部分。
大言海 名詞 (ツマ)ノ意、橋端ヲはしづめ、軒端ヲのきのつまト云フ類。沖繩ニテつみ〕
(一){指ノ尖ニ生ズル堅キ角質ノモノ。
倭名抄、三手足類「爪、豆米」
同、十八 廿三 毛群體「蹄、爪甲、豆米」
竹取物語「長キ爪シテ、マナコヲ摑ミ潰サン」
土佐日記、十二月廿九日「爪イト長クナリニタルヲ見テ、日ヲ數フレバ、今日ハ子ノ日ナリケレバ切ラズ」
(二)琴爪 (コトヅメ)ノ略。其條ヲ見ヨ。假甲 大鏡、下、道長「琴ヒク人ハ、別ニつめ作リテ、オヨビニサシ入レテヒクコトニテ侍リシ」
(三)(カギ) 牙籤 (コハゼ)ノ類。スベテ、物ヲ釣リカケ、又ハ引キカクルモノノ稱。

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最終更新:2025年04月13日 18:23