の(幅)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ① 和語の数詞に付けて、布や織物の幅を数える単位。織り上げられた布の幅をいい、現今では、普通三六センチメートル(鯨尺九寸五分・曲尺一尺一寸九分)。その幅のままで衣服や幕などを作った場合に、横に何本の布を縫い合わせて使ってあるかを数えるのに、二(ふた)の、三(み)の、などと用いる。 〔十巻本和名抄(934頃)〕
※浄瑠璃・五十年忌歌念仏(1707)中「今日は蚊帳の祝儀とて萌葱の生絹(すずし)六𬏈(むノ)七𬏈(ななノ)」
幅・布
② 一幅分の布をさしていう。仕立て上げられた衣類や幕などの一部をさすのに用いる。 ※詞花(1151頃)秋・一一五「主や誰しる人なしに藤袴見ればのごとにほころびにけり〈隆源〉」
広辞苑 ①布の(はば)を数える語。一幅は普通鯨尺8寸ないし1尺(約30センチメートルないし38センチメートル)。 ()―ぶとん」
②一幅分の布。はぎ合わせたものの部分についていう。
大言海 接尾辞 (ノリ)ノ意。絹布ノ尺度ヲ云フ〕
ワタリハタバリ。布帛ノ、(ハバ)ヲ以テ數フル語。其幅、尋常ニ機ニテ織レルハ、八九寸、乃至、一尺ナリ。
倭名抄、十二 十六 繒布類「幅、能」
持統紀、四年四月「 一富 (ヒトノ)(富ハ幅ノ借字)一部之綾維」
堀河百首「ヌキカケシ、主ハ誰レトモ、知ラネドモ、ヒトの(一野ニ、一幅ヲカク)ニタテル、藤袴カナ」
鴉鷺合戰物語(文明)八「母衣ト云フハ本式紅ナリ、云云、()の(八幅)八尺、アルハとの(十幅)一丈ナリ」
宇津保物語、藤原君 三十二 御座所 (オマシドコロ)ココノのナル(ムシロ)敷キタリ」
詞花集、三、秋「主ヤ誰レ、縫フ人ナシニ、(フヂバカマ)、見レバのゴトニ、ホコロビニケリ」
續詞花集、十九、物名「狩衣ハ、幾のカ裁チシ、オボツカナ、我ガセコニコソ、問フベカリケレ」
「一幅」幾幅」三幅布團」

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最終更新:2023年07月28日 20:29