づつ

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 助詞 〘 副助 〙 数量、程度を表わす体言、またはそれに副助詞のついたものをうけ、量的に同一の割合、程度が繰り返されることを示す。中古から見られる。 伊勢物語(10C前)五〇「鳥の子を十づつ」
源氏物語(1001‐14頃)紅葉賀「やうやうすこしづつさはやい給ひける」
[補注]接尾語とする説もある。
広辞苑 助詞 (副助詞)
①分量を表す語に付いて、一定量の事物を均等に割り当てる意を表す。あて。
源氏物語橋姫「けさ、ころもなどすべて一くだりのほど―ある限りの大徳達に賜ふ」。
大鏡道長「行事二人に五十人―わかたせ給ひて」。
「全員千円―払う」
②一定量の事物に付いて、その分量だけを繰り返し行う意を表す。 源氏物語帚木「二の町の心やすきなるべし、片端―見るに」。
「少し―読む」「一人―乗る」
大言海 接尾辞 箇箇 (ツツ)ノ義ナラム、宛ハ充ノ誤用〕
各自ニ(クバ)()ツル意ヲ云フ語。アテ。
伊勢物語、四十八段「鳥ノ子ヲ、(トヲ)づつ十ハ、重ヌトモ、思ハヌ人ヲ、思フモノカハ」
詞花集、二、夏「下紅葉、一葉づつ散ル、木ノ(モト)ニ、秋ト覺ユル、蟬ノ聲カナ」
源、二、帚木「片端づつ見ルニ」
同、四十七、早蕨「少シづつ語リ聞エ給フ」
壬二集、中「トソヂづつ、四ツノ社ノ、クハヘマス、玉ノ緖長ク、君ゾツカヘム」
「一ツづつ取ル」五ツづつ分クル」

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最終更新:2025年04月26日 16:23