| 辞書 | 品詞 | 解説 | 例文 | 漢字 |
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| 日本国語大辞典 | 名詞 |
( 動詞「できる」の連用形の名詞化 ) ① 物が出てくること。しゅつらい。 |
出来 | |
| ② 物ができあがること。仕上がること。また、できたもの。仕上がり。しゅったい。 |
〔和英語林集成(初版)(1867)〕 雪国(1935‐47)〈川端康成〉「宿の主人が特に出してくれた京出来の古い鉄瓶」 |
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| ③ できた状態。できぐあい。できばえ。成績。 |
虎明本狂言・金津地蔵(室町末‐近世初)「がくやより、地蔵の出来にして、ぶたいにてこしらへぬやうに、したらばよくあるべし」 他人の顔(1964)〈安部公房〉灰色のノート「出来の悪い入歯というのは」 |
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| ④ よくできていること。好成績。傑作。成功。 |
禅鳳雑談(1513頃)上「相生・八嶋・野の宮・空八形・とうる・かしはざき・鵼、是にて雨ふり候。以上七番也。近年の出き能」 滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)四「彌次さん、ありゃアおめへ一生の出来だぜ」 |
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| ⑤ みのり。収穫。 | 浮世草子・日本永代蔵(1688)二「当年の紅の出来は、青苧は何程と入事ばかりを尋ね」 | |||
| ⑥ なりたち。おいたち。 | ||||
| ⑦ 「できあい(出来合)」の略。 | 随筆・異本洞房語園(1720)下「其詩のこころは何と申事にやと問ければさすが出来のうそもつかれず」 | |||
| ⑧ 「できうお(出来魚)」の略。 | ||||
| ⑨ 取引市場で、売買取引きをすること。 | ||||
| ⑩ ( 接頭語的に用いて ) にわかにできあがること。急になり上がること。「出来心」「出来商人」「出来分限」など。 | ||||
| 広辞苑 | 名詞 | ①できること。できあがること。しゅったい。 | 出来 | |
| ②できた状態。できぐあい。成績。 | 「上―」「不―」「―のよい生徒」 | |||
| ③よくできていること。すばらしいできばえ。また、もっともなこと。 | 狂言、目近籠骨「これは―でござる」 | |||
| ④みのり。収穫。 | 「秋―」 | |||
| ⑤売買取引が成立すること。 | 「―高」 | |||
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⑥(接頭語的に) ㋐にわかにできあがったもの、なりあがりの意。 |
「― |
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| ㋑その年に生まれた小さな魚。当歳魚。 | 「―ハゼ」 | |||
| 大言海 | 名詞 |
(一)デクルコト。作リテ、成レル狀。 |
出来 | |
| (二)デキタルサマ。デキバエ。成績 | ||||
| (三)ミノリ。サク。收穫 | ||||
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(四) |
「出來ノ品」 |
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