でゐ

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ① (家の中の外に近い方に)出てすわること。出ていること。いでい 中務内侍(1292頃か)正応元年一〇月二一日「御所の西に平板敷に紫縁(むらさきべり)敷きて、雑仕二人ていしたり」 出居
② 寝殿造りに設けられた居間兼来客接待用の部屋。多くは二棟廊に設けられる。のちには座敷の意。出居の座。いでい 源氏物語(1001‐14頃)東屋「客人の御でい、さぶらひと、しつらひ騒げば」
義経記(室町中か)二「わが身もでいの蔀上げて、燈台二所に立てて腹巻取って側に置き」
③ 朝廷で賭弓(のりゆみ)や相撲(すまい)などの儀式のときに設ける座。出居の座。また、その座についてことを行なう人。いでい
広辞苑 名詞 ①寝殿造で、主として寝殿の東北または西北の 渡殿 (わたどの)に設けた部屋。応接間に用いた。 出居
②農村で、表側の座敷の間。いでい
大言海 名詞 いでゐノ約。いで()のざ(出居座)ノ條ヲ見ヨ。 宇治拾遺、五、第八條「御でゐノ狀、故殿ノオハシマシシシツラヒニ、ツユカハラズ」
江家次第、三、五「辨少納言以下、著 出居 (デヰ)
家居雜考(天保、澤田名垂)「 出居 (デヰ)、出居ハ今時ノ對面所ト云程ノ所ナリ、中昔以來、武家ノ出居ニハ、必此名アリ、然レドモ堂上ノ家家ニモナキニハ非ズ、云云、武家ニハ常アル事ナリ、東鑑、建仁三年ノ條ニ、云云、遠州出於出居之給ナド見エタルモ、對面所ノ樣ナリ、餘閒ノ出居トハ、別閒ノウチノ小座敷ナド云フ程ノ名ト聞エタリ」
「出居ノ侍」
出居

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最終更新:2025年05月25日 16:15