とこ(所)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ( 「ところ」の変化した語 ) 修飾語を伴って、多く形式名詞として使われる。
① 空間的な場所、部分をいう。その場所、地点、あるいは、その箇所、その点。
法華修法一百座聞書抄(1110)三月二日「ここはおぼろけの人のまうで来べきとこにあらず」 所・処
② ( 人を表わす語を含む連体修飾語を受けて ) その人、あるいはその人の家をさしていう。 滑稽本・浮世風呂(1809‐13)二「こう、おめへン所(トコ)のおかみさんもお髪はお上手だの」
③ 家・家柄の意を表わす。 大寺学校(1927)〈久保田万太郎〉二「大へんいいとこの息子さんなんですとさ」
④ 時間的な位置をいう。そのとき、そういう場合などの意を表わす。 滑稽本・浮世床(1813‐23)初「豆腐を小半挺買て来て、鰹節をかい居(て)る所(トコ)へ御輿入よ」
⑤ 数量を表わす語に直接付いたり、助詞「が」「の」が付いた修飾語を受けたりして、その数量の程度の意を表わす。 綿(1931)〈須井一〉四「あの森は、ほんと二百円がとこ値打ちあるかどうか考へもんぢゃが、十円二十円のとこ損しても仕方はねえ」
語素 「出たとこ勝負」「二とこ三とこ」など、場所、位置などをさす俗語に用いる。→所(どこ)
広辞苑 名詞 ①「ところ」の俗語。 浮世風呂2「おめヘン―のおかみさんも」
②(「が」に続けて)…ぐらい。…ほど。 「千円が―買う」
大言海 名詞 止處 (トコ)ノ義カ〕
ところ(所)ニ同ジ。
宇津保物語、俊蔭 六十二 「世ヲ(オボ)シハナレニケルとこノ御 住家 (スミカ)ニナム」

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附箋:名称 名詞 語素

最終更新:2025年06月14日 18:28