とこ(常)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 語素 名詞およびこれに準ずる語句の上に、助詞「つ」を介して、あるいは直接に付く。また、形容詞の上に付いたり、副詞をつくったりする。常である、永久不変の、などの意味を表わし、その永遠性をほめたたえる気持をこめることもある。「とこつ御門(みかど)」「とこ夏」「とこ葉」「とこ初花」「とこ滑(な)め」「とこめずらし」「とこしくに」「とこしえ」「とことわ」など。 古事記(712)上「天之常立神〈常を訓みて登許(トコ)と云ひ、立を訓みて多知(たち)と云ふ〉」
広辞苑 接頭辞 いつも変わらない、永遠であるの意を表す語。 古事記上「常を訓みて―といひ」。
拾遺和歌集恋「己がつまこそ―めづらなれ」
大言海 接頭辞 (トキ)ノ轉カ、時ハ萬世、常ナル意〕
物事ノ、常ニシテ、變ハラザルヲ云フ語。
萬葉集、十七「タチバナハ、常花ニモガ、時鳥、スムト來鳴カバ、聞カヌ日ナケム」
同、同卷 四十一 「タチヤマニ、フリオケル雪ノ、 登許奈都 (トコナツ)ニ、消ズテワタルハ、カムナガラトゾ」
古事記、上注「訓常云登許

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最終更新:2025年06月14日 19:04